Don't Stop Going!

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過去6回、CLUB SLAZYに裏切られた話

最初に言っておく。「裏切られた」というのはもちろん「いい意味で」と言う事。

 

CLUB SLAZYとは

制作会社CLIEによってつくられている、オリジナル舞台。

2013年9月から始まり、現在4作目が公演中である。

www.clie.asia

 

  • -2013年9月某日――「初めて裏切られる」
クラブスレイジーに出会う。
きっかけは何かの舞台で貰った1枚のガーネットカード…では無くチラシだった。
手に取った瞬間の感想は、「あぁ、またホストものか」
イケメンが煌びやかな衣装を着て並んでいる。タイトルに宝石名も入ってるし、これは規模の小さいホストちゃんだ。間違いない。
 
先に入店したフォロワーさんから、太田と井澤が歌って踊るよ、と聞く。
松の廊下〜とアルターグリーンを観てから井澤の歌が好きだなと思っていた私は、最終日のチケットを購入する。新宿FACE。公演の数日前。余裕で買えて驚いた。
 
そして初入店。あのチラシとHPはダメだと真っ先に思った。全然ホストじゃ無いし、ミュージカルでもない。
ストリートプレイと、ショーだった。想像を遥かに裏切られた。
予習無く1回しか入店しなかったので、その時の感想は「エンドが闇落ちしてた。けど歌はとても良い。太田基裕が二次元だった。久しぶりにみた米原は相変わらず小さい。」だった。
 
 
スレイジー2のキャストが発表されて、そこに推しである法月康平の名前があった。
素直に嬉しかったが、法月さんの役がレイジーでもニュージャックでも(ニュージャックにはなれると思ってなかったけど)ない、ミスティックという謎のポジションであることを知る。
正直、レイジーとしてショーが見れるといいなと思っていた私はショックを受けた。何より歌う法月康平が好きだったので。
 
  • -2013年12月――「ミスティックに裏切られる」
スレイジー2初日を迎える。
冒頭の数分で裏切られた。
curtain songを聴いた。
最高だった。
レイジーじゃなくてショックを受けた自分を殴りたくなる程、誰よりも長く素晴らしいソロを貰えていたし、歌だけじゃなくストーリーテラーとして落ち着いた役を見せてくれた。
それまで恋ブロ後、合唱ブラボー!やチャリンコなどを見ていた私は、法月康平=爽やか系の青年、元気な青年という印象があったのに、全く違った姿が見れた。
 
でも、チケットは結構余っていて、初日はスペゼロの後方席は暗幕がかけられていた。
空席も目立つ中、Qちゃんの「本日もクラブスレイジーは満席!」という台詞に心が痛んで、「いつかこのスペースゼロを満席にして、この台詞を言わせたい」と思った。
 
そして、スレイジー1の時は1回しか見ていない事もあり、ストーリーは注視していなかった。でも、2は初めて劇場で見て泣いた。
そしてキングのオーラとオッズの色気を加えて更にパワーアップしたスレイジーを見終わって、私は完全なスレイジーファンになっていた。
檻民の誕生である。
この日から、私はスレイジーという作品を人にめちゃくちゃ勧めた。同じく檻民になったフォロワーさんが増えた。スレイジーという作品は沢山の檻民にも出会わせてくれる。
そして、スレイジーが終わり寂しくなる…暇も無く。
スレイジー初のライブ「Luv SLAZY」の開催が開場で発表される。
夢かと思った。スレイジーの楽曲ファンとしては最高の発表だった。
 
年が開け2014年。
ラブスレ*1までの数ヶ月、スレイジーの熱は冷めなかった。
公演は終わっているのに、毎日ツイッターでスレイジーの話をしている。
檻民の凄いところは、こう言う所だと思う。
公演の感想を語り合うのはもちろんのこと、その裏まで話し合うのだ。
たとえば、スレイジー1と2を見たあとに、各レイジーがスレイジーで働き始めたのはいつからなのかとか。誰が先輩で誰が後輩なのか、デビューは誰が先なのか。
公式から発表される前に、公演内容を踏まえつつ考えている。
檻民は考察が好きな民族だなと思う。私含め。
 
 
  • -ラブスレ当日。――「ライブに裏切られる」
私は、ラブスレは普通のライブだと思っていた。普通のライブと言うのは、恋するブロードウェイ♪のような、役ではなく俳優として、その舞台の楽曲を歌うという形。
だが、ここでも裏切られた。
最初から最後まで、彼らはスレイジーの世界にいた。
スレイジーの公演中動揺、○○役の○○です!という挨拶は無し。(役1名ミスって名乗った人もいるけど)完全に、クラブスレイジー主催の感謝ライブだった。
最高に楽しかった。
何より、舞台公演中はどうしても控えめになってしまうC&Rを全力にできるのが楽しい。
ライブハウスに響き渡る黄色い声援とクールビーコール。
本人もテンション高めで楽しそう。
素敵な空間だった。
 
そのラブスレオーラスにて、重大な発表が。
クラブスレイジー3の公演が発表された。会場が沸いた。
そしてそのライブ終了後20時からチケット先行発売と言われ、居酒屋で電波を探しながら必死にチケットを取ったのはいい思い出である。
 
それからスレイジー3の公演まで役半年間、やっぱり檻民は毎日スレイジーの話をていた。
半年なんて待てない、長いと話していたのに、気がつけば半年なんてすぐで。
スレイジー3が始まる1ヶ月前になる頃には、「スレイジー本当に始まるの・・・?」と言いだす檻民。面白い。
 
 
  • -2014年10月―――「主役に裏切られる」
初めての草月ホールでのスレイジー。
今回の不安の種は、ブルームの不在だった。
重要なメンバーの不在がどうなるかと思っていたが、ここでも裏切られた。
 
ブルームがいないのに、主役はブルームだった。
ここまで不在の人がメインになれるって凄いと思うけど、間違いなく主役だった。
 
そしてリドルとレティの存在によって、それまでQちゃん以外謎に包まれていたミスティックの存在が少し明るみに出る。
 
特にスレイジー3の時に感じたが、スレイジーは毎回追加キャストにも驚かされる事が多い。
2はQ役の法月・キング役の渡辺・オッズ役の藤田がメインとしては新キャスト。
最近の舞台の流れのように旬な若手俳優を起用するのでもなく、でも人気とスキルを兼ね備えた所を持ってくる。
3のリドル役の森崎ウィン・レティ役のインザーギ。ウィンくんは元々知っていたし、歌って踊れることは知っていたけど舞台に出るイメージはなかったし、インザーギさんに至ってはヴィジュアル系バンドのボーカルとのこと。全く予想できないところからのキャスティングなのに、舞台上の彼らを見ていると「この役をできるのは彼しかいなかった」と思えるほどしっくりくる。
 
色々と度肝を抜かれたスレイジー3が終わった。
スレイジーは毎回最高だけど、3が本当に最高だった。
キャストもスタッフも檻民も、みんなが最高だと思っていただろう。
 
檻民は次があると確信していた。
ブルーム不在のあの状態で終わるなんてことは有り得ないし、スレイジーが終わる時はアクトさんが戻って来る時と思っているからだと思う。
 
そんな中、ラブスレⅡが発表される。
なんと、チケットが激選だった。ここで予想を裏切られた。
それまで大千秋楽以外は外れた事がなかったチケットが外れるという驚き。友人のお陰で2回とも行けたが、ショックよりも嬉しさの方が大きかった。
スレイジーが着実に大きくなっている!と。
 
  • -2015年4月――「グッズに裏切られる」
そして、ラブスレⅡももちろん最高だった。
ライブハウスで聴くレティさんのソロはダントツでかっこ良かったし、ここにリドルがいないのが悔しかった。
何より、大好きな「もしも」を歌うQちゃんが見れて最高の気分だった。
 
また、グッズもどんどん魅力的になっていて、ラブスレⅡではイニシャルネックレスを販売。
檻民達が毎回のアンケートで「イニシャルグッズが欲しい」と書き続けたのが報われた瞬間だった。
 
そして、ラブスレ最終日、CBの口から「ロビーに重大発表があるから」という言葉が。
急いでロビーにいく檻民たちの目の前にあったのは、スレイジー4の公演発表だった。
メンバーに支配人がいないことに嘆いたが、次があるということが嬉しかった。
やはりファンに寂しい思いをさせないところがスレイジーだな。
 
しかも今回は、大阪公演がある。
スレイジーが、大阪に出店するのだ。
 
 
  • -2015年12月―――「全てに裏切られる」
スレイジー4が始まる。
 
 
本当に最高だった。
詳しくは明日の大千秋楽が終わってから書きたいけど、これだけは言わせて欲しい。
 
最高だった。
裏切られた、という言い方をすると、全てを裏切られた感じだ。
スペースゼロが満席だった。
スレイジー3が最高だと思っていた過去の自分に教えてあげたい。その遥か上を行く作品があるぞ、と。
 
ストーリーも、キャストも、楽曲も、全てが最高に裏切られた公演だった。
このスレイジー4は明日で終わってしまうけど、スレイジーはまだまだ終わらないと思っている。
 
どんどん続いていくたびに、きっと、またいい意味で裏切ってくれるだろうスレイジー。
 
思うがままに書いてしまったが、これが今の自分の気持ちである。
 
 
 

*1:Luv SLAZYの略称