Don't Stop Going!

好きなものに突き進む。

空想組曲vol.11 組曲「空想」@シアター風姿花伝

ゲスト:加藤良輔(皆瀬役)



皆瀬と松本さん演じる小説家がリレー形式で物語を作る。
狂気じみた作風に走ろうとする松本さんと、ファンタジー童話でハッピーエンドにしたい皆瀬
○…作家
●…皆瀬

昔々ある所におじさんが居ました。
○おじさんは川でスーツを洗濯していると、川上から死体が流れてきました
●それはおじさんの見間違いで、死体に見えたのは大きな桃でした。おじさんは家に桃を持ちかえり、包丁で切ってみると、中から小さな男の子
○の、死体でした。その時おじさんには、その小さな男の子の首を絞めていました。男の子は抵抗し、おじさんの腕には男の子の手によって傷がつきました
●のは見間違いで、死体でなく首が壊れた人形でした。腕のは傷ではなく昼ご飯に食べたオムライスのケチャップでした。
おじさんは人形の壊れた首の代わりに、桃をつけてあげました。すると人形は動き出したのです。「おじさんありがとう!ぼく、ピーチくんっていうんだ!(凄くキャラっぽい声)」
おじさんは、ピーチくんに包丁を渡し、鬼退治をお願いしました。
○しかしおじさんはピーチくんにお金も何も渡さなかったので、歩くしかないピーチくんの身体はサビついてしまいました。
●そこを通りかかった工場のおじさんが、油をさしてくれました。そして鬼退治についていくことになりました
工場のおじさんは廃材でモーターボートを作り、鬼が島へやってきました
それからモーターボートの部品でマシンガンを作り、鬼退治をしました
○どうして鬼を退治するの?ちゃんと鬼に聞いたの?どうして鬼だからって理由で殺していいことになるの?という意見が入る
物語には裏と表がある。鬼を退治して終わり?そんなの駄目よ、と。

●ピーチくんは鬼に包丁を突き付けて言いました。これは全部自分がやった事だから、人間は何も悪く無いと。おじさんに頼まれたとは言いませんでした。そう言えば、人間と鬼のいがみ合いは終わらないと思ったからです。ピーチくんは人間の役に立てて嬉しかったのです。
それから、ピーチくんの姿を見た者はいません。鬼も人間もいがみ合いはありますが、お互いに幸せなことも辛いことも、両方ある事に気付いたからです。
ある日、いつかのおじさんが川でスーツを洗濯していると、川上から見覚えのある包丁が流れてきました。その包丁は、1度も使っていないのか歯こぼれ1つしていませんでした。ずっと水につかっていたはずなのに、サビ1つなく綺麗でした。


こう言う流れでした。
もっと細かかったけど、思い出すのこれが限界でした…。
狂気じみた作品に流そうとするのを無理やりにでもハッピーエンドにしようとする皆瀬が、虚言の時と重なったなぁ。
時間軸的には虚言の〜が終わって数年後かな。絵本が完成して出版されてるし。
何より皆瀬が結婚するって!!結婚!!良かった良かった…ってほろりしたわ…。
皆瀬の恋人やってたのも松本さんだからなんか本当に虚言の城思いだした。

他の公演見て無いからわからんけど、このシーンはどこまでが同じなのかなぁ。
シーンまるまる別モノにしても物語的には問題ないし。他のも見てみたくなるわぁ…。

相変わらず、人間くさいファンタジーな素敵な舞台を作るほさかさんの舞台は面白い。
全く別々の短編かなぁと思いきや、最後に4つの話が1つになったり。
そう言うことか〜って納得。
途中にくすくす笑える短編もあり。個人的にファミレスで戦うのとか好き。
個人的にこいけけいこさんのぶっ飛んだ演技大好きw
村上くんどっかで見た事あるねんけどどこやろーって思った…どこかな。


これくらいかなぁ。楽しかったし、あれくらいの箱でまったり見れるのもいいなぁ。
虚言の城の王子、また見たくなった…DVD買うべきやったかなぁ。
ほさかさんの舞台、今後も行こうっと。