Don't Stop Going!

好きなものに突き進む。

朝彦と夜彦1987@赤坂REDシアター

最近コンサートやミュージカル現場が多かった私にとって久し振りの舞台、という感じ。
朗読劇ですが、濃厚な舞台を見た、という印象が強い。

開演前、劇場に入るとBGMは懐メロ。私からすると懐かしいと言うよりは聴いたことがある程度だったかもしれないけど、
そこから世界観が作られてるのかなと思った。

感想から言うと、良かった。とても良かった。
今年見た舞台で1番良かったと言えるくらいに良かった。

やっぱり好きだから、比率的には法月さんを多めに見てしまうのは許してほしいけど、相手の桑野くんも本当にいい役者だなと思ったな。
話の内容はハッピーだけではない、寧ろ重い。
私なんか自分のいろいろとリンクして心臓が痛かったりもした。けど良かった。

夜彦を演じる法月康平が見れて良かった。


夜彦
なんというか、儚い。ようで現世に1番しがみついてる感じ。
精神疾患を持ちながら朝彦に支えれられて、裏切られて、やっぱり支えられて生きてるところが儚くて、でも強い。
あの儚さは法月夜彦だけだったのかな。
個人的に法月さんって好青年とか明るい印象の役を演じる事が多いけど、個人的にや精神的に病んでる役が見たかったので、
大満足。やっぱり似合うよ。

目を見開いて狂ったように叫んで訴える場面も素晴らしいし、しゃがみ込んでこの世の終わりという表情もいい。
あと、噛まない。
ちょっと危ないか?と思った事は会ったけど、本当にこの人は噛まない。
噛みたくない負けず嫌いなところは知ってるけど、あの脚本で噛まないのは凄いと思ったな。
捲し立てるような台詞もあるし、難しい言い回しだってある。
それを噛まずに演じるって結構気が張ると思うし、難しいと思う。


朝彦
桑野くんの演技、テニミュ以外であまりちゃんと見た事はなかったけど、噂通りのいい役者でした。
安定感が凄い。等身大の高校生も、30歳の疲れた高校教師も演じきってた。
出席番号が1番違いだから、名前が似てるからって理由で関わるようになった夜彦といつのまにか親友になって、
色々あったけどこの歳になっても2人一緒にいる関係が素敵だな。
夜彦よりもたまに危うい感じがする。あれが普通の高校生なんだろうけど。


という短い感想になってしまったけど、本当にいいものを見せてもらいました。
今更ながら、もう片方のペアも見たかったなーなんて。

やっぱり私は法月さんの声も演技も好きなので、またこう言う舞台がみたいな。
個人的には、ほさかようさんの舞台にいつかでて欲しいと思ってる。
めっちゃ病んでる人とか。