Don't Stop Going!

好きなものに突き進む。

うさぎレストラン@六行会ホール

  • F列センター




やっぱりほさかワールド全開でした。
ほさかさんの、ファンタジーなのに現実のダークな部分がでてくるなぁと。
そう言うところが大好きです。

吾輩はうさぎである
名前はまだない
僕は1年もニンジンを食べていない
それどころか10年も何も食べていない
だから結婚も出来ない
子どももできない
逆上がりもできない
飛びはねもできない


うさぎレストランは、ウサギの為のレストランではない
うさぎを食べさせるレストランである。
このままでは、僕は食べられてしまうだろう。
もう10年も何も食べていないのに、食べられてしまうかもしれない。
僕は走った
一生懸命走った
飛びはねもできた。一生懸命逃げたから。
逆上がりもできるかもしれない
結婚もできるかもしれない
もしかしたら、こどももできるかもしれない

これから、素晴らしい毎日が始まる


ちょっと違うかもしれないけど、1回見ただけでこれだけ覚えるくらい何度もでてきたこの話。
ある1冊の絵本の食事会イベントに、男たちが集まった。
何故か男ばかり。年齢はバラバラ。
その絵本について語るけど、1人1人解釈はバラバラで。
ただ、その人のファンだからという理由で全てがすばらしいと言う男
本当にその人の他の作品を読みこんでいるからこそ、今回の絵本は違う、面白くないという人。
子どもの心を忘れられない、この絵本をサスペンス劇だと言う人。
いつも虐められて「食べられる側」の自分を絵本の中のうさぎに照らし合わせ、共食いの話だという子。
アブノーマルな自分と重ね合わせている人。
どうしてこの本が面白いと感じるのかがわからない、人。
たった数ページの絵本の解釈は人それぞれ。

その解釈の内容とキャラクターが、ほさかワールド全開で。
演じている役者1人1人も凄かった。
特に鳥ちゃんが1番の衝撃だったかな。
小さい頃から動性である男性を恋愛対象と見てしまう自分を「ネジが抜けてる」と言う。
玉ちゃんを押し倒して迫る時とか、ほんといい演技でした。
ほんと鳥ちゃんはいい仕事沢山もらって成長して凄い。
玉ちゃんは、儚い。ジョバンニのギンガに近いのかな。
最初は引きこもり大学生、と思ってたけど、どんどん抱えてる思いが出てきて。
親友にその絵本を貰い、親友は「外へ出て行こう」と誘う。でも、それを拒んで。
突然の親友の死。のびくん(玉ちゃん)は、親友が絵本をくれた理由とか、
意味も知りたかったのかなぁ。だからイベントにきたのかな。

それぞれが抱えていた思いが少しずつ解けていって、最後は笑顔になれる。
それがほさかワールド、と思ってたんだけど。
今回はなんか違ったんだよ〜〜〜〜
びっくりしたもん。

それぞれの想いは解放されて、みんな笑顔で帰る、そこまでは良かったんだが。
その後ね。
実は先生の話が全てニセモノで。
息子もいきてて。

うさぎレストランはうさぎを食べさせるレストランである

いつもは、読者に餌を与える側の作者が、逆に読者の過去などからお話に使えるネタを「食べる」ためのレストランだった

というオチ。

そのオチが個人的にはすっごいもやもやした!!この裏切りもほさかワールドなんだろうけど!!そこは共感できなかった〜。
みんなが笑顔で帰路につくとこで終わってくれたらいつものほさかさんだすっきり〜ってなったのに最後の最後で!?!?ってなって終わったのだけがなんかな、って思ったけど。

でも色んな俳優さんのいろんな演技が見れて、玉ちゃんはもちろん鳥ちゃんも桑野も舞台で見ると凄く安心する役者です。

やっぱりほさかさんの舞台が好きです。うん。
演じる方は難しそうやけど^^

そして帰宅してからチラシを見て。太田将煕の名前にファッてなった。
劇プレ×ほさかさん楽しみすぎる〜〜〜〜